世界地図から陽が昇る

会社員兼料理文献研究家遠藤のブログです。音食紀行(http://onshokukiko.com/wpd1/)を主催。好奇心に基づいて色々書き綴ります。

日本初!もしくは世界初!?料理文献研究家で活動中。

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 こんにちは。3日坊主続きました。これからどんどん継続させていこうと思います。

本日は自分の肩書である料理文献研究家について書いてみたいです。どう書くか迷ったのですが、一問一答形式にしてみました。ご覧ください。

料理文献研究家とは?

 文字通りとなりますが料理にまつわる文献を研究し、その当時の料理を実際に作ってお客様に振る舞います。

 具体的には世界中の料理及び時代を遡って昔の文献にまつわる料理を作ります。

 土日が活動の主戦場ではありますが、平日も隙間時間を見つけてその時代の料理の本を読んだり、インターネットで当時の文献の原書を探したりします。平日が情報収集などインプットがメインで、土日にそれらの料理を作るアウトプットを行なっている感じです。

その時代の料理とは?

 具体的に言いましても幅広いのですが、現代日本及び世界に今はないその昔食べられていた料理です。

 例えば、古代エジプト料理、古代メソポタミア料理、古代ギリシャ料理、古代ローマ料理、中世ヨーロッパ料理、イタリアルネサンス料理、英国伝統料理、インカ帝国料理、スペイン歴史料理、ハプスブルク家料理、中国明時代の料理、江戸時代の幕府料理、明治期日本の貴族料理、大正日本の庶民料理などなど。挙げればキリがないくらい、テーマに合わせて歴史文献に基づいた料理を提供しています。

 特に中世ヨーロッパ料理とイタリアルネサンス(1500年代頃)料理を昨年は主に作り、イベントも開催いたしました。

イベントとは?

 「音食紀行」という「音楽」と「料理」をキーワードに世界および時間旅行をするというコンセプトのミニコンサート及び料理会イベントを定期的に開催しています。

 具体的なテーマを決めて、その時代の料理を私が作り、その時代の音楽を演奏家を呼んで演奏いただく会となります。

 2013年から不定期で開催していて、「音食紀行」という名称となった2015年からは定期的にイベントを開催し、年間6回ほど世界と時代の料理(+演奏)会を行ないました。この音食紀行については思いがあるので、改めて別途1エントリー使って語りたいです。

料理文献研究家を名乗るには?

 誰でも一発で名乗れます(笑)。さて、googleで"料理文献研究家"と検索してみてください。・・・私のブログエントリーかtweetしか出てきません。というわけで、この肩書を使っている人は少なくとも(インターネットの世界では)日本でただ一人私だけということが判明しました!

↓にキャプチャ画像つけました。2ページ目に「最も的確な検索結果を表示するために、上の 14 件と似たページは除外されています。」と出てきますので、14件が検索結果で表れますが、すべて私でした。

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他に時代の料理を研究している人やレストランなどはないのか?

 当然ながら各時代各テーマを取り扱い研究している方は多数いらっしゃいます。例えば、中世ヨーロッパはとても魅力的な時代舞台ですので、中世ヨーロッパ民俗研究実践をされている方は多く、定期的に料理会の開催と報告会をされているようです。

 レストランとは歴史レストランということでしょうか。幅広いので、絞って回答してみます。例えば、上にも挙げている中世ヨーロッパ。中世ヨーロッパの教会をイメージした空間のダイニングレストランであれば、「キリストンカフェ」などが東京にあります。

 しかし、中世ヨーロッパ当時の文献を研究し、それを基に再現料理を作るレストランというと日本にはほとんどないようです。以前、友人より西日本に中世料理専門店があるという情報をいただいたのですが、失念してしまいました。中世料理専門店は私も訪問したいくらいです。

 話を戻しまして、各テーマに絞って深く掘り下げている研究者や民間で実践して本も出されている第一人者は多数いらっしゃいます。そこへいくと、私の料理文献研究は全方位外交です。世界の料理、時代の料理なんでもやります!なんでも作ります!というスタンスを打ち出してテーマを決めたらそこに焦点を当てます。例えば、下記のツイートが具体的でわかりやすいのではないでしょうか。

これらも音食紀行のエントリーで詳しく書きます。

その時代の料理文献は何で調べるのが多いのか?文献本は出ているのか?

 英語日本語問わず料理歴史本から調べています。料理本は当時の慣習、文化、時代背景が描かれていて、さらにレシピ付きとなっていて一粒で何粒も楽しめる素晴らしい知の集積物と化しております。↓の本たちにはイベントの際に何度も助けてもらいました。

 特に『ルネサンス 料理の饗宴 ~ダ・ヴィンチの厨房から』には本から色々なアイディアをいただき、助けてもらいました。この本のおかげで会の盛況につながりました。

そもそも料理文献研究家になろうとしたきっかけは?料理は昔から作っていたか?

 まさか、一問一答形式を崩されるとは思いませんでした。いい質問ですね(笑)。まず料理ですが、以前は全くと言っていいほど作りませんでした。村上春樹の小説の主人公よろしくスパゲティの茹で上げ時間だけは上手かったのですが笑。

 作り始めるきっかけは4年少し前の2011年12月の年末年始、海外旅行の予定がキャンセルとなって10日間予定が丸ごと空いてしまったので、何をしようか考えつつダラダラとインターネットサーフィンしていたら下記の記事にぶち当たり、自分でも作ろうと思い立ったのでした。

 今見るとすごくバズっている記事ですね。このブログを見て、パエリアがこんなにも簡単に作れる!パエリアを自分で作って食べてみたい!欲求は強くなり、数分後に食材を買いにスーパーに行き、1時間後には完成させてました。自分で作った料理がこんなに美味しく作れるんだと目から鱗な出来事でした。

 この時から料理に目覚め、折角だから世界中の簡単に作れる料理を毎月1品以上1か国以上と自分に縛りをつけて作り始めました。それが2012年です。

 2012年の1年をかけて世界の料理を調べ上げ結果、30~40か国以上の国と地域の一品料理を作れるようになってきたので、2013年では時代を遡っていこうと思いました。それで、上述の本(ルネサンス 料理の饗宴 ~ダ・ヴィンチの厨房から』)などが見つかり、作り始めました。

 どれも美味しく作れたので、人様に振る舞ってみようとイベント化をその時(2013年)におこないました。その際に肩書が必要だと思い至り料理研究家を名乗るようになったのが始まりです。インパクトを出そうと当初は「中世料理研究家」と名乗っていました。その後、そもそも自分のコンセプトが世界の料理、時代の料理を謳っているのでこの肩書だと齟齬が出るなと思い、とある方からのアドバイスを受けて、「料理文献研究家」と名乗りました。そして今に至るという感じです。

料理文献研究家として気をつけていることは?

 料理文献研究家の肩書が矢面に出てくるのは、「音食紀行」のイベントを実際に行なう時ですが、そのイベントでは学術性(アカデミックな部分)と娯楽性(エンターテイメント)の両立またはバランスを目指しています。文献の再現という学術的な面白さもさることながら、人々の目から鱗を落とす美味しい料理を振る舞うというエンタメ性をとことん追求しています。

 中世料理、古代料理など時代物の料理は当然ながら再現という形をとるため、当時の料理そのままを味わうことは現実的にできません。どこかしら想像力を働かせることになります。レシピ自体も断片しかありません。当時の料理人の口頭伝承でした。今のレシピのように材料がこれらで、何分後にどれを入れてなんてことは書いてません。だからこそ、美味しいものを作らねばいけないという使命を持ってます。自分が変な料理を出して、来ていただいたお客さんに○○料理は微妙だったという評判が出ることは自分だけでなくその対象の歴史を研究している方々への冒とくにもつながりかねません。美味しいと言われる料理を作り振る舞う。これは絶対に自分に戒めているところです。少なくとも自分の舌を裏切るような料理は出さない。これに尽きますね。

今後の野望は?展望でも構いません。

 まず収益の面で料理文献研究家として会社員の収入を超える活躍をと考えています。日本で唯一の肩書を名乗っており、既に他の活動されている方との差別化がなされていますので、可能性は無限大だと思っています。具体的な活動では「音食紀行」という音楽と料理のイベントを昨年の6回から倍増して12回以上開催したいと思ってます。また、これまではtwitterfacebookで集客してましたが、ようやくblogという知の集積場所が出来ましたのでここでどんどん告知していければと思っています。

 そして、「音食紀行」という名称と少し齟齬がありますが音楽家だけでなく様々なジャンルの方とコラボしていきたいです。去年は古楽演奏家に加え、フォーチュンセラピストともコラボして「タロットとイタリアンルネサンス」というイベントも開催できました。もしかしたら、音楽学者や歴史学者とコラボしたり、全くこれまで交わりあわないジャンルの方と一緒にできる可能性を秘めていますので、どんどん人たらしになって色々な方とコラボできるように口説いていこうと思います。そして迷ったら原点回帰。多くの音楽家(演奏家)とコラボできるように交流を続けていきます。コラボする方々とその時代の再発見や再創生ができればいいなと思っています。

 *去年コラボしたフォーチュンセラピスト:琴羽夏海さんのblogはこちら。

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