音食紀行の独り言

音食紀行(http://onshokukiko.com/wpd1/)主催のえんどーの独り言です。

備えあれば憂いなし!飲食店開業の夢に向けて食品衛生責任者資格を取得しよう。

f:id:endodyssey:20160107214807j:plain

脱サラして飲食店経営。会社員の方は一度は夢想すると思います。しかし、夢想しているだけじゃ、いつになっても始まりません。どんな店どんな形態どんなジャンルなど具体的な飲食店のビジョンを考えるのもいいですが、どういう店であっても取らなければならない資格があります。とにかく、ビジョンや情熱は一旦横に置いて、先に資格を取ってしまいましょう。

食品衛生責任者

 絶対に持っている必要がある資格が食品衛生責任者資格になります。よくある勘違いですが、飲食店開業に際し調理師免許を持っている必要はありません。調理師免許とは大まかにいって、調理、栄養及び衛生に関して調理師たるに必要な知識及び技能を修得したことを証明する免許のことです。調理師は学校や病院、企業などの食堂、福祉施設の調理場で働くために必要な資格のため、なければないで対応できるのです。勿論、これがあれば「食品衛生責任者」講習等は免除になりますので、持っていれば飲食店開業に向けて有利ですが、食品衛生責任者資格があれば問題ありません。この食品衛生責任者の資格が必要になってくるのは飲食店営業許可を取るのに保健所に書類を提出する際になります。

資格取得に向けて

 この資格はおよそ簡単に取ることができます。社団法人の食品衛生協会の各都道府県支部があり、全国に存在する協会のいずれかで講習を受講すれば資格ゲットです。申し込み方法・日程・場所等を各都道府県の食品衛生協会のサイトをチェックして申し込み完了させれば大丈夫です。私は東京都食品衛生協会で取得したので東京の例で話を進めます。

 この下記のページの☆講習会申込から日程と会場を確認し、出席できそうな日を確認したら申込用紙をダウンロードして記入し、封筒と82円切手を用意し、東京都食品衛生協会宛に発送し、定員にまだ達していなければ受理され、後日受付表が届きます。

 私のケースでは、明日にでも取得したいところだったので、月曜の会にキャンセル待ちを狙い、見事受講できました。受講料は10000円になります。

講習会申込

日程表:食品衛生責任者養成講習会

 午前9時45分から午後4時30分までの6時間を使って衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学を受講します。日程表を見ればわかる通り平日ですので、会社員の方は有給休暇を全日申請して受講することになります。最後にテストになりますが、テキストを読めば満点がとれるでしょう。不正解だったとしてもちゃんと出席していれば、食品衛生責任者の資格は取得できます。

開業に向けてその他の資格の必要性

 どんな業態でも必要なのが、食品衛生責任者と書きました。小規模な飲食店であれば、これだけでOKです。収容人員が30名以上の飲食店を開業するのであれば、「防火管理者」の資格も必要になります。こちらに関しては実際のお店のキャパシティに関係してくるので開業間近に必要であれば取得すればいいかと思います。

開業の流れ

 開業に向けての準備は下記のサイトが参考になります。

◆自分で取れる飲食店営業許可
1. 業種・業態を確認する
2. 保健所への事前相談
3. 食品衛生責任者を準備する
4. 必要な書類を用意する
5. 保健所職員による施設検査
6. 開業後の手続き

 また、私がここまで書いたことも↓のサイトに上手くまとめられています。

www.knowledgeeast.net

私が取ろうと決意した理由

 さて、ここまで偉そうに食品衛生責任者を取るんだ!飲食店開業準備をぬかりなくやろう!などと声高に言っておりますが、私の場合は現時点での飲食店開業は現実的に難しいところです。それであれば、なぜ取ろうとしたか。ここでも、音食紀行が密接に関わってくるのでした。

 これまでのエントリーで口を酸っぱくして、音食紀行の趣旨と中身と詳細をお話ししているので、ここでは割愛させていただきますが、とにかくレストランやキッチンスタジオ等で借りられるレンタルスペースを中心にミニコンサート兼料理会の音食紀行を開催してきました。その際にスタッフで手伝って来れた友人からこんな一言が出たのでした。「単発イベントであっても料理を提供する会なんだから、保健所なり外野からとやかく言われないようにするためにも、食品衛生責任者の資格を持っておいたほうがいい」と。初めて聞く単語でしたので、すぐに調べました。確かにこれは取っておいたほうがよさそうです。なんせ、私だけのイベントだったら万が一、億が一でも食中毒が起こった場合、私の責任として料理会の一切合切の中止及び私への非難で収束できるでしょう。しかし、コラボイベントでそのようなことが起こったら、相手方への迷惑や被害は甚大なものとなります。そして、資格を持っていれば会の始まる前に、資格も持っているため食中毒など食に関する責任をしっかりとるという認識も持ってこの会を行なうというコミットメントをすることができます。

 取ろうと決意した日が日曜日、今度の土曜日が再び音食紀行の開催日だったため、平日開催でその週を見たら月水金でした。このなかで休めそうなのが月曜日。休みの日だというのに上司に連絡して急遽の有給申請及び受理がなされました。柔軟な会社でよかった。

未来の店を語る

 そのようなわけで、日本国5年有効パスポートに色合いもサイズもそっくりな食品衛生責任者資格を取ることが出来ました。当面は音食紀行の定期的なイベントで食に関する責任をコミットする役目として使いますが、こうなった以上?、未来のお店も検討していきたいです。今のところ考えているのが、中世ルネサンス料理専門店です。世界の料理屋で世界各国の料理何でも出すというのも考えましたが、ちょっとワクワク感よりシンド感が強そうだったので、イベントでも振る舞っている中世ルネサンス料理に特化したお店にしようかと考えています。中世ルネサンス料理専門店だと今のところ日本になさそう(少なくとも東京にはなさそうです)なので、東京初日本初といううたい文句はできそうだなというところです。他にレオナルド・ダ・ヴィンチ料理屋も考えましたが、イタリア文化財団に何か言われそうなので笑、上記に落ち着くのかなと思います。

 ただ、自分の今の気持ちは料理人よりも経営者でいたいなというところもあるので、お店は構え、シェフを招聘する形でもいいのかなとも思っています。夢やヴィジョンを語るのは楽しいことですし、音食紀行の成果の果てに飲食経営というものもできれば楽しいのかなとも思います。お店があれば、レンタルスペースを探す必要はなくなりますし、発信する場所が固定できるのも強い魅力です。そのために結果を出していこうと思います。

まとめ

 漠然とでも飲食店経営したい、自分の店を持ちたいと思ったら、食品衛生責任者の資格をゲットしましょう。持っていたら、妄想や夢想から一歩進んで自分の未来のお店のアイディアが膨らんでいきます。楽しいです。